・中国は、今回の発射は年度計画に沿った訓練の一環で、「国際法と国際慣行に合致するもので特定の国を対象にしたものではない」と主張。
・ロケット軍による弾道ミサイルの発射訓練は過去にも公表されているが、米本土にも到達するICBMの発射訓練は異例。
・中国の国営新華社通信による報道「中国はミサイル発射について、関係国に事前に通知した」
・中国が発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)は日本列島上空を通過しなかった。
■木原防衛相「現時点で被害の情報なし」
木原防衛大臣は、さいたま市で記者団に対し「詳細は確認中だが、現時点で、わが国の関係船舶等への被害の情報はない。引き続き、中国軍の動向に関する情報収集・分析を続けるとともに、警戒・監視に万全を期していく」
■上川外相 「迅速に調査・分析 警戒・監視していく」
上川外務大臣は都内で記者団に対し「現在、関係省庁で情勢を分析している状況だ。太平洋上に落下したということだが、船舶等の安全の面では今のところ被害の報告はない。迅速に調査・分析するとともに、しっかり警戒・監視をしていく」
■海上保安庁 “中国当局から宇宙ゴミの落下通報受けた”
日本の海上保安庁は、23日午後6時に中国の水路当局から「宇宙ゴミの落下」に関する通報を受けたため、船舶に注意を呼びかける航行警報を発表。
落下の期間は日本時間の25日午前7時から午後1時までで、落下が予想される場所は、
▽フィリピンのルソン島北西の海上
▽ルソン島東の太平洋上
▽ニュージーランド北東の南太平洋上
の3つの海域。
防衛省はこの通報について、「中国が25日午前9時44分に発射したとしているICBM=大陸間弾道ミサイルを指しているとみられる」としている。